ゲームキャラの名簿帳

遊んだゲームのプレイアブルキャラについて徒然に書き留めていきます。

ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち

天空シリーズ第一作。魔族の王ピサロに故郷を滅ぼされた天空の勇者が、”導かれし者たち”と共にピサロを討つ物語です。

勇者による魔王への復讐という筋書きながら、一方でピサロ視点では彼の恋人ロザリーを殺害した人間への復讐が目的にあることも語られています。このダークヒーロー的なカリスマ性を持つピサロの人気は高く、リメイク版では彼が仲間に加入し真の黒幕と共闘するストーリーが展開されたほか、2023年末には彼を主人公としたモンスターズシリーズが発売されました。

 

ソフィア

DQでは女主人公が珍しいため、本作では女主人公を選択しました。(※Ⅲは男のイメージが強いので男にしてます。が。)カールが強い癖っ毛がDr.スランプの登場人物と重なりますね。鳥山先生のご冥福をお祈りします。(2024/3)

・天空人と人間の間に産まれた天空の勇者で、魔族から隠される様にして山奥の村で暮らしていました。しかし平穏な暮らしも長くは続かず、ピサロ率いる魔族の軍団に家族と親しい人々を皆殺しにされてしまいます。失意のまま放浪する中、7人の仲間たちと出会い、最後には皆を導くまで成長していきます。

・流石に再序盤は周りに後れを取りますが、モンバーバラ姉妹を早々に追い抜く物理ステータスを持ち、強力な武器防具を装備できるためすぐに挽回します。

・MPもかなり高く、補助呪文の他には中盤覚えるイオラを雑魚戦で撃てるのが便利です。回復呪文についてはミネアやクリフトよりも先にベホイミを習得し、更にベホマ/ザメハを習得していきます。特にザメハは彼女の専売特許です。

・中盤からは天空の装備一式が揃い始め耐久に更に磨きがかかりますが、武器については天空の剣ではなく奇跡の剣で耐久を補完した方が強いと気付きました。

・終盤で習得するギガデインもⅢよりずっと実用性のあるコスパであり、苦戦しそうな雑魚戦の最終手段になります。火力も高いのでエビルリのお供をを一掃した際にはエビプリのマホカンタで自爆仕掛けました。そのほか、クリア後にLv50で習得したギガソードは裏ボス戦限定ですが奥義っぽくてロマンが溢れています。

・天空の剣でデスピサロと究極エビプリのマホカンタを解除し、消費MP20のベホマズンを乱発しても息切れしない…など補助面でも相変わらず優秀。攻守に回復と隙が無さ過ぎて本当に頼りになる勇者です。それでいて他のメンバーの個性は潰していない。まさに主人公の理想形。Ⅲ勇者に見習ってほしいものです。
・地味にAI作戦が女言葉になってるの可愛いですよね。

 

ライアン

バトランド王国に仕えるベテラン戦士。青い甲冑で周りが統一しているなか、彼のピンクのコスチュームは目を引きます。相棒ホイミンと共に児童誘拐事件を解決した後、勇者を探す1人旅に出てきます。

・再序盤は物理系ステータスの高さから、1人vs多数でも苦戦することはありません。1章後半は集団にタコ殴りされてピンチに陥ることもあり、ホイミンに助けてもらう事が多かったです。裏を返すと、ホイミン加入までは1人で足り、ホイミン加入後は1人では厳しいという難易度調整が完璧にされたものと解釈できます。

・余談ですが、鉄の鎧と比べた時の木の帽子のコスパの良さに唸りました。 火力は破邪の剣を入手するまでは今一つな印象です。

・第1章から長い時を経て、第5章にて彼が最後に仲間になることで、フィールドBGMも頼もしい「馬車のマーチ」に変化します。アリーナたちも彼を一目見て「強そう」と評することから、作中で明確に「強い」と明言されている存在です。

・ソフィアを遥かに凌駕するパーティ随一のHPを誇り、「ちょっとこのダンジョン敵強いなぁ」と思っていてもライアンだけは体力に余裕があったりします。素早さが低く範囲攻撃ができないので雑魚狩りにはかなり不向きなのですが。

・加入レベルが低い関係かLvアップが早く、最終的にパーティ最高のレベルになります。味方によるルカニ/バイキの補助がかかったボス戦では無類の強さを発揮しました。呪文と違って敵の耐性を気にせずダメージを与えられるのが嬉しいですね。

デスピサロ戦にて、開戦から最終形態まで一回も戦線離脱することなくパーティの最前線で奇跡の剣を振るい続けた彼の勇士を忘れることはないでしょう。

 

アリーナ

サントハイムが生んだ怪物。基本的に何時何処にいても魔物を倒す闘志を燃やしており、私怨や大義名分のため戦う他の仲間たちと異なり、魔物をサンドバッグとしか考えていない戦の申し子です。会話システムで話を聞く限り、少なくとも人間に対しては心優しいことが伺えるが…。

・2章では聖なるナイフやクロスボウなど、店売り最強武器での打撃攻撃でダメージを稼ぎます。エンドール武術大会で鉄のツメを購入してからはⅢの武闘家よろしくツメの専門家になりました。

・耐久については、サントハイムから家出した時はルイージカラーの男2人の前に立って敵の攻撃を受けていたが、防具の貧弱さからじきにクリフトと並ぶ。

・素の攻撃力はあのライアンやソフィアを上回りパーティ最高。単体攻撃しかできないので雑魚の集団戦は得意ではないが、ライアンと違って素早さもパーティ最速なので、先制攻撃で敵の頭数を減らせるのは優秀である。

・ HPはそれなりに高いのですが、盾を装備できず終盤まで優秀な鎧や兜も揃わないので総合的な耐久力はパーティの下から数えた方が早そうです。

・キラーピアスを装備することで禁断の2回攻撃が可能に。味方のお膳立てもいらず、2連続会心という冗談の様な芸当ができます。巨力な特技が存在しない故に素の実力の高さが目立っており、故に歴代DQキャラ最強との呼び声も高いです。

メタル狩りをする際には必ずお呼びがかかり、その際はメタルキングに逃げられた時の”時の砂”担当も請け負いました。

・攻撃役だけでなく、高い素早さを活かして戦闘用道具担当も任されることも多かったです。

 

クリフト

サントハイムの教会に仕える真面目な神官…は表の顔。教本にアリーナの隠し撮りブロマイドを挟み、アリーナの日光浴を妄想して鼻血を出す色欲に呑まれた破戒僧。天空の神よ、なぜ彼を導いた。…と散々こき下ろしましたが、後述の補助呪文があまりにも優秀なため、終盤のボス戦で最も頼りなったのは間違いなく彼。

・第2章ではホイミとスカラでボス戦を支えるのがメインの仕事で、雑魚戦ではサブの物理攻撃を担当します。第2章は高い火力の敵が少なく、後ろでヒイヒイ言ってる爺さんの耐久が酷過ぎるので、相対的に耐久面は気になりません。

・素の力は低めですが、強力な剣が装備できるので平均クラスの物理火力が出せるようにはなります。2章の後半でホーリーランスを装備した彼は一気に頼もしく見えました。終盤にははぐれメタルの剣が装備できることと、そこそこの素早さから放つザラキが無耐性の雑魚敵グループを瞬殺することがあるので割と活躍します。人並みにあるHPと充実した重装備のお陰で終盤でも耐久の心配はありません。

・そんな彼が本領発揮するのはボス戦。彼の専売特許であるスクルトは本作では守備力が100%Upの性能であり、2回積めば相手がバルザックだろうとデスピサロだろうと物理攻撃をほぼシャットアウトしてしまいます。

・もちろん回復役も担当します。優秀なベホマラーザオリクをパーティで唯一習得し、各種呪文がバラバラに担当分けされている本作において、スクルト/ベホマラー/ザオリクを一身に引き受けている彼の役割過多っぷりは目を見張るものがありました。仕事ができるスケベキャラって一番人気出る奴ですからね。罪深い男です。

 

ブライ

・アリーナの教育係を務める翁。大国の要職に就いているプライドから他国や地方の農村を見下した発言が目立ち、お世辞にも人格者とは言えません。デスピサロ戦前の台詞は年功者らしく主人公の覚悟を問うてきましたが、正直この男に何を説かれても響きません。

・推定70年以上生きているのにも関わらず、未だヒャドしか覚えていない体たらく。これについては本人も「今までどんだけサボってたんだ」と猛省しているらしいです。ただし、2章終盤に覚えるヒャダルコの火力は凄まじく、この一芸だけで5章加入後もスタメン候補に挙がります。

・序盤は雑魚戦で高確率で効くラリホーが非常に便利でしたね。物理火力は皆無ですが、マヒ攻撃の毒牙のナイフは持っておいて損はないです。流石にヒャダルコを連発できるほどのMPはないため、状態異常役で誤魔化す器用さも必要です。

・紙耐久が最序盤から終盤まで一貫した課題となります。ダンジョンに潜った日には「気が付いたらブライが死んでる」なんてことも日常茶飯事。最終装備にうろこの盾がある現状には乾いた笑いがでました。文字通りの要介護。

・意外にも高い素早さからルカニバイキルトを使うことができ、ボス戦で物理アタッカーの補助が可能な点も光ります。アリーナ姫はお膳立てが要らず一人で会心劇を展開するので、ルカニバイキルトはライアン・トルネコとおっさんトリオを組んで活用することが多かった。

ヒャダイン/マヒャドも中盤までは強いのですが、流石にイオナズンには劣るので、魔法使いとしては次第にマーニャに後れをとることになります。

・フィールド呪文もルーラ/リレミト/ラナルータなど充実しています。一方で回復呪文はからきし覚えないので祝福の杖は彼に。

・2.5等身というアンパンマン級のスタイルをしているので立ち絵で見ると他のキャラより明らかに顔がでかくて面白いです。

 

トルネコ

レイクナバ出身の商人で、現在はエンドールにて武器屋を営み妻子を養っております。彼の生業は”隣の武器防具屋から”仕入れた商品を”高値で”売り捌くもので、消費者行動論では到底分析できないビジネスモデルを確立しています。顧客ロイヤルティが高すぎる。

・3章で映画2本分の時間を転売に費やしたことで5章の金策が一切不要になったという点で、本作最大のバランスブレイカーと言えます。なお、トルネコ仕入担当なので商売人の腕は妻・ネネに軍配が上がることでしょう。

・第3章は戦闘ではなく金策に比重が置かれたゲーム進行なので、トルネコの戦力を気にする必要は少ないですが、ダンジョンを安定して歩き進めるためには良質な武器防具を揃えるに越したことはありません。

・武器屋バイトで貯めた金で聖なるナイフを購入すればそこらの雑魚敵には対応できるようになり、破邪の剣の入手後はまさに無双。本業商業に勤しむことで武器防具が充実する第3章ならではのテクニックですね。

・第5章加入から暫くは打撃担当として活躍しますが、破邪の剣から武器が変わらず、強力な範囲攻撃もできません。従って、パーティ2位のHPと重装備を活かした肉壁役に徹してもらうことになります。ライアンの下位互換であることは内緒である。

・戦闘中に命令を無視して勝手な行動を取る“特殊行動”が発生することがあり、会心を出すこともある一方で完全無駄行動で終わることも少なくありません。ふざけやがってこのオッサン。デスピサロ戦でも”ボーッとしていた”時は天空の剣で叩き切ってやろうかと殺気立ちました。

・フィールド特技の有用っぷりは彼のアイデンティティ。忍び足/宝の匂い/口笛の3種はどれもMPを消費することなく使用できる優秀な特技でした。クリア後はピサロの加入により多くの仲間が自身の強みを奪われる中、フィールド特技3種を専有し続けたトルネコはやはり大物なのかもしれません。

 

マーニャ

コーミズ出身の自由奔放な踊り子お姉さん。その性格は会話システムで話しかけてもブレることはなく、好物は金、ギャンブル、お宝、若い男と豪語します。4分の3は金銭関係なのはツッコミ待ちなのでしょうか。

・メラ/ギラ/イオの炎系呪文三種を操る魔法使いという扱いですが、第4章ではギラを覚えるのがやや遅いので序盤は戦力に期待できません。また、耐久がブライ並みに貧弱で、特にミネアとの2人旅で被弾率が高い時は非常に辛いです。まぁ確かに被覆面積が1/5ぐらいしかなさそうなので致し方なさそうですね…。

・第5章中盤以降、MPにかなり余裕が生まれメラミ/イオラ/ベギラゴンを連発できるようになってから本格的に開花します。ただしブライに次ぐ貧弱さは依然として問題で、女性向けの強力な装備が登場するまでは厳しいです。基本的に盾が全く装備できないのですが、なぜかはぐれメタルの盾だけは装備できたりします。

・終盤は他のお膳立て要らずで単体180ダメージを叩きだすメラゾーマ+強豪が集う裏ダンジョンの敵全体やエグチキに150ダメージを与えられるイオナズンの2つに助けられました。

・補助呪文はそこまで多くの種類を覚える訳ではありませんが、ボス戦ではルカニが有用です。回復呪文は覚えないのですが、素早さが平均以上あるので賢者の石を持たせました。”賢者”の名を持つ神聖な道具をブラ爺に渡すのも癪なので。

・ブライ同様ルーラ/リレミトが使えるのは優秀です。

 

ミネア

コーミズ出身の占い師。姉とは外見こそ瓜二つなものの、その自由人っぷりに振り回されて育った故か真面目で堅実な性格をしています。私はてっきり勘違いしていたのですが、あくまでよく似た姉妹であって双子ではありません。

・他のメンバーが一癖ある中で、彼女の常識人っぷりには頭が下がりました。ただ事あるごとに姉への不満をグチグチこぼす人間味溢れる一面も伺えます。少し影のあるお姉さんが大好きなキモオタクだったので、歴代DQの中で最も好きな女性キャラの1人になりました。

・第4章の物理火力ではオーリンには叶いませんが、消費MP2でそこそこの範囲攻撃ができるバギが便利です。

・僧侶系の女性なので打撃面は期待できないかと思いきや、素の腕力はクリフト以上で、装備できる武器も多いです。バギマコスパも優秀。 ブライ同様、ラリホーも猛威を振るいました。

・耐久面も悪くなく、HPこそ低いものの金属製の重装備も女性専用装備も着こなせます。一方で、回復呪文はベホマまで&蘇生呪文はザオラルまで…と回復担当としてソフィアやクリフトに大きく劣りました。

・最終的にははぐれメタルの剣/グリンガムの鞭/はぐれメタルの鎧を装備したバトルマスターに。他にも、与ダメにブレはあるもののMP消費が少ないバギクロスが使えるので「戦える僧侶」という印象が強かったです。

・唯一にして最大のアイデンティティフバーハ。強烈なブレスを使う終盤のボス戦では必須級の呪文であり、これだけでエビプリ戦にも駆り出された。逆にフバーハがなかったら本格的に使いどころがなかったので、誰しも一芸持っておくもんだなぁと納得させられました。

 

ピサロ

・ご存じラスボス。人の形をしているので感覚が麻痺しそうですが、主人公との直接的な因縁という点では他作のボスより数倍凶悪です。改心して仲間になるという訳でもなく、「あくまでも共通の敵を討つために、恋人の恩人ぐらいとは手を組んでやってもいい」程度の認識を徹底しているのも彼らしいところ。

・魔界の剣を持たせて単体1.5倍のダメージのムーンサルトを使うとパーティ最高クラスの物理火力が出せます。ライアン、今までありがとう。そのほか、マヒャド&イオナズンも使用可能。ブライ、マーニャ、さよならだね。

・エグチキから魔界装備を調達すればソフィア以上の耐久力を担保できます。デスピサロは合計HP10,000あるし当然といってしまえばそれまででしょう。

・補助呪文もベホマラー/ザオリクバイキルト/ルカナンと何でもござれ。逆に彼にできないことを聞きたい。文字に起こすと改めて分かるその超性能。本作の最終パーティの選別方法は「いかにピサロがカバーできない芸ができるか」に尽きます。個人的に、守りを制するものはボス戦を制すると思っているのでベホマズンのソフィア、スクルトのクリフト、フバーハのミネアをエビプリ戦に採用しました。

 

FC時代の作品ではありますが、歴代DQの中でも上位に入るほど気に入っています。