シミュレーションRPGとFPSアクションを融合させたゲームシステムが特徴的な名作で、私はswitchで発売されたHDリマスター版をプレイしました。アニメとして名前は聞いたことがあったのですが、原作がゲームであるとすら知りませんでしたね。
物語の舞台は20世紀前半のヨーロッパ。国家間の大戦に巻き込まれた小さな中立国・ガリアの若者たちが、知恵と勇気で大国からの侵攻に立ち向かう物語です。
操作できるユニットは
① メインストーリーに深くかかわるキャラクター
② サブストーリーの登場人物として抜擢されたキャラクター
③ その他のキャラクター
の3種類に大別でき、①②だけでは戦闘の最大出撃数に満たないので③の中からも数人採用しました。アニメ版のHPの登場人物一覧に載っている人から優先的に選んでます。
ウェルキン(戦車長)
・第一次ヨーロッパ大戦で武勲を立てた戦車兵・ヴェルディン将軍の息子。義勇兵として招集されて以降は第3中隊第7小隊隊長としてエーデルワイス号と共に戦火に身を投じることになります。
・こと戦闘に関しては学校教育で得た程度の知識しかありませんでしたが、自然科学への造詣と天性のセンスで絶望的な戦局を切り開いていきます。
・戦車兵として、前線で味方の盾になりつつ敵を蹴散らしていきます。戦車相手に有効打があるだけでなく、土嚢に隠れた歩兵を土嚢ごと吹き飛ばすことができます。
・彼の固有能力として”オーダー”による味方バフが可能。偵察兵や突撃兵1人の攻守を盛るだけで敵兵の密集地帯を攻略できます。本作のバランスブレイカー要素ですね。
・たまに偵察兵として出撃することがあります。特に特徴のない歩兵です。
・アリシアとの恋路は安易な言い方をすれば”友達以上恋人未満”ですが、正確には”お互いに好意は隠していないませんが、敢えて明言しない関係”が続きます。と思えばファルディオに「恋人」と断言されてたり。良く分かりません…。
・終戦後は兼ねてからの夢であった教師に。学者ではなく教師を志望するあたり、自然科学への探求心の根源には他者との関わりがあるという事が伺えますね。
アリシア(偵察兵)
・ブルール自警団の隊長を務めていた女の子。ブルールが帝国の手に落ちて以降はウェルキンと同じ隊に所属するようになります。’’2010年前後のツンデレヒロイン”感ある声をしていたので分かりませんでしたが、CVは井上麻里奈様です。
・偵察兵は移動力が高く、前線に出る→敵を削る→土嚢に戻るという動きができるのが強みです。特に、敵の土嚢を破壊できる手榴弾を使いこなせるようになると各段に使い勝手が向上します。
・メインヒロイン故に発動率が高く無駄のないポテンシャルに恵まれているので、偵察兵の中では揺るぎないエースです。
・前線に出し過ぎて地雷や突撃兵の一斉射撃を食らってお陀仏することも多いので申し訳なかったですね…。オーダーの一斉防御の使い勝手を覚えてからはある程度無理ができるようになりました。
・ストーリーの後半でヴァルキュリア人の血が流れていることが判明し、真の実力ではセルベリアすら圧倒する程。しかし、ウェルキンの信条により戦場ではその力を封印することになりました。スキルで発動している時は力を希釈しているんでしょうね。
・エピローグではウェルキンと結婚し子を儲け、(この世界では難関国家資格である)パン屋を開業しました。サイドテールで落ち着きが出ていて非常に美しかったです…。
ロージー(突撃兵)
・歴戦の女傭兵みたいな面をしているが、前職は酒場の歌姫とのこと。物語の前半はイサラとの軋轢で不愛想な印象を受けますが、彼女の死を契機に平和のために奮闘する決意をより強固にするなど、戦いの中で大きく成長していった人物です。
・火力と耐久に恵まれた突撃兵で、何かと頼りになります。ポテンシャルのカットインが頻繁に入るので戦闘中でもなんか楽しそう。
ラルゴ(対戦車兵)
・第一次大戦でも活躍した壮年の戦士。始めは実践経験のないウェルキンを軽視していましたが、第七小隊が連戦連勝を挙げ、イサラの健気な努力に絆されるうちに、チームの大黒柱として皆を支える存在になっていきます。
・ロケットランチャーで戦車を破壊する対戦車の専門家。命中率に難があるので、出来ることなら背後から急所を近距離で狙うのがよいですね。
・断章にて実家が野菜農園を営んでいた事が明かされ、彼の夢もまた野菜畑の開拓だと語られます。断章クリア後は戦場でも前触れもなく「野菜!万歳!!」と絶叫する奇行に走るようになります。帝国兵ビビってるよ。
スージー(偵察兵)
・資産家の令嬢。親が軍に出資すれば徴兵は免れそうなものですが、実際には彼女の意志で志願していたようです。
・偵察兵でクローズアップされているキャラが少ないのでアリシアと同じく出番が多いですが、敵の目の前で攻撃を断念する最弱ポテンシャル”博愛主義”に難儀することになります。私が知る中で本作最弱のデメリットスキル。
イーディ(突撃兵)
・高飛車な第七小隊のアイドル。EXTRAでは彼女が主役のサイドストリーがある。直情的で周囲を振り回しながらも正義感溢れる性格であることが伺えました。
・ロージと相性が悪いスキルがあるのが玉に瑕ですが、基本的に強いです。
・衛生兵を呼ぶときの「えー↑せー↓へー↑ぃ?」すき。
アイシャ(突撃兵)
・中学生にして軍事教練の単位を取得している少女。時代のせい、彼女の意志とはいえこんな少女を戦場に出すのは心苦しいものです。こんな少女でも突撃兵のため拠点の土嚢の後ろで身を屈めれば銃弾の雨を余裕で凌ぎます。
リィン(突撃兵)
・カロス(後述)の恋人であり、彼の危機を聞きつけ参戦したダルクス人の女性。凛とした顔つきの美人であり、真面目な性格の優等生です。
・ポテンシャルが極めて優秀なユニット。単純な戦闘能力であればロージーすら凌駕しており、第七小隊最強の歩兵と断言できます。これでいて武器の扱いすら初心者とは恐れ入る。
・CP要員を兼ねているロージーは安易な進軍ができないので、代わって最前線で無理をする事が多かったです。そんな彼女にエクストラクリア報酬で入手したセルベリア愛用のマシンガン”Ruhm”を持たせることで、前線で移動する敵の偵察兵/突撃兵の牽制をすると同時に、狙撃兵への反撃を可能にしました。鬼に金棒とはこの事です。
・彼女の快進撃は終盤も止まらず、マーモット撃破戦では増援を迎撃し、ヴァルキュリア化したマクシミリアンをも全力/反撃不可/貫通攻撃で畳み掛けることでタイマン勝ちしました。ガリアの英雄は彼女で決まりです。
ヤン(対戦車兵)
・筋肉とラルゴをこよなく愛する姐さん。「女性的な思考を持つ」という表現に制作者の配慮と落ち着きを感じます。
・スキルで相性の良いラルゴと並んで戦車を撃ち落とせるのが非常に便利。「くだばれぃ!」が勇ましくて好き。「もう一発あるのよ♡」もっと好き。
・サイドストーリーではオネエ口調である以外は常識人であることが分かりました。
カロス(支援兵)
・気弱なダルクス人で、ダルクス狩りの標的にされた過去を持ちますが、恋人との平穏な生活を取り戻すため志願したナイスガイです。
・修理大アップ持ちなので戦車の後ろに待機すると助かります。
ホーマー(支援兵)
・虚弱体質ながら義勇軍に自ら志願した儚げな美少年。気丈な青年だと思っていましたたが、”マゾヒズム”なるいかがわしいスキルが開花することになります。
・サイドストーリーにて真正のマゾであることが判明。イーディのビンタに逸楽を感じていました。
ターリス(支援兵)
・アリシアを”お姉様”と慕う女子校出身の百合娘。”ご機嫌よう”系のお嬢様ではなく、ドルオタの様な俗っぽい推し方をしています。
・カロス同様修理大アップ持ちなので戦車と相性が良いです。すまんな戦車長が2人とも野郎で。
・アリシアの結婚で脳破壊を受けたようです。お気の毒に。
マリーナ(狙撃兵)
・タイ米みたいな顔の輪郭をしていますが、薄幸の美人です。
・暗所や高所で力を発揮し、命中Sのスナイパーライフルで確実に敵首を討つので頼りになります。敵撃破時に銃に両腕を乗せるポーズが可愛くて好き。
オスカー(狙撃兵)
・気弱な性格だが、弟エミールに頼れる姿を見せようと奮起して志願兵となります。
エミール(狙撃兵)
・気弱な兄オスカーの危機を知り、病弱な身体ながら義勇軍に志願した頼もしい弟。
ザガ(戦車兵)
・帝国にラグナイト鉱業への従事を強要されていたダルクス人のリーダー格の男性。帝国軍に一矢報いるウェルキンと第七小隊に興味を示し、味方に加入します。
・ダルクス人差別を飄々と受け流す器の大きい人物であり、第七小隊の面々やイサラへの心配りをする様子も見られます。
・小型戦車のシャムロック号を操縦しますが、そこまで火力が高くないので味方の壁になる以外の使い道はなく、正直CP要員でしかありませんでした。弱くはないのですが、CPを2消費してまでシャムロック号を動かすメリットがない気がするんですよね。